「なぁ、今日は確かハロウィンだったよな?」 いつもと変わらない穏やかな秋の夜、K'が突然そんなことを言った 「うん、確かそうだけど・・・・、それがどうかしたの?」 そういえば、とクーラとマキシマが騒いでいたのを思い出した しかし、彼がそれを気にする理由が何処にあるのか? ハロウィンという行事は基本甘いお菓子がなくては始まらない行事であって、ビーフジャーキーしか受け入れられない彼にはまったく関係ないはず・・・・ 「それじゃあ・・・・、言いたいことは分かるよな・・・・?」 にやりと、何だか彼らしくない笑みが張り付いている そりゃ、今日この日に言いたいことなど一つだけの筈だが・・・・・ 「・・・私が思うに、貴方はそう言う場所から正反対に位置していた気がするのですが」 あの有名な一説、『トリックオアトリート』 どこの地域でも行われていると言うほどメジャーな行事ではないが、この言葉を知らない現代っ子はいないと思う 日本語訳で『お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ』 あのK'がそんなことを? 全く考えられない! ぐるぐると思考が頭を巡っていく間にも、K'は覆い被さるように此方に近づいてきて あっという間に、彼と私の距離はわずか数ミリ 「け・・・、K'!?」 「おい、早く出せよ。そろそろ時間切れだぜ・・・・?」 にやにやと、それはもう意地悪な笑みを浮かべて近づいてくる顔 ああ、そうだった、ポケットにクーラにあげた飴が・・・・っ! 「あ、あれ?・・・・ないっ!!」 ごそごそとポケットをまさぐっても、目的の物は一向に出てこない もうしかして、全部あげてしまった・・・・? 「出さねぇんなら、こっちを貰う」 言い終わるやいなや、ぱくりと唇に噛みつかれて 間抜けにも開いていた口腔へと熱い何かが進入する 「んっ!んー・・・・・・っ!!」 蹂躙するそれはまるで別の意志を持つ何かのようで ろくに酸素も取り込めずに、強い目眩がした 「ごちそうさま」 それから解放されたのは、もう日付が変わってからの話 (後書き) ハローウィンネタ。 本当はもっと、ヒロインをあほにするつもりだったのですが、そんなヒロインはあまり好みでは無いので しっかし、K’別人だよこれじゃ・・・・・orz あー・・・、私はもっとヘタレなK’が好きだな(じゃあ書けよ)